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IT(インフラ)エンジニアが案件へ参画する際、必ずと言っていいほど、案件の依頼元との「面談」があります。
面談で何を話したらいいかわからない・・・
面談で自己紹介してくださいと言われて、いつもテンパってしまう・・
質問はありますか?と言われて、何を聞いていいかわからない・・・。
客先との案件面談は、あまり得意ではない という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インフラエンジニアが案件面談の時に何を話せばいいのか、また、心得ておくこと について筆者経験を元に記載します。
筆者について、簡単に紹介させて頂きます。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験) ・IT業界経験年数 8年(営業経験:4年 SE経験:6年) <案件,業務経験要約> ・PCキッティング・展開 ・各種ネットワーク詳細設計・構築 ・各種サーバー設計・構築 ・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート) ・仮想化設計/構築 ・クラウド設計/構築
筆者のSEプロフィールの詳細については、下記記事で紹介しています。
面談には様々なケースがある(事前面談や顧客先面談など)
IT業界の案件に関する面談は、いくつかのケースがあります。
特に、SES業態(多重下請け)構造下でたまにあるのが、SES会社による「事前面談」系です。
簡単に言えば、案件の出元の会社による「本番」面談ではなく、一歩手前の「事前面談」ってやつです。
この場合、面談の担当になるのは、「案件の出元の会社」ではなく、「中間にいるSES会社」となります。
面談回数が2回以上ある場合は、基本的にこの「事前面談」系が含まれていると思ったほうがいいです。
※契約形態によっては面談が違法となるケースもあります。その場合は「面談」という表現をせず、「顔合わせ」等といった名目で開催されることもあります。
違法なのか否か?という点については、今回の記事では割愛させて頂きます。
SES会社による事前面談系は、あまり重要視しなくていい
そもそもSES会社が事前面談を実施する事自体、あまりよろしい事では無いと筆者は考えています。
が、実態としては残念ながら実施されるケースはあると思います。
運悪くこの事前面談にあたってしまった場合は、あまり重要視せず気楽に構えましょう。
(ないがしろにしていいというわけではありませんが・・・。)
SES会社による事前面談の場合、こちらのキャリア・業務経験の説明が主になります。
本番面談の時と同様に、自身のキャリアについてきちんと説明だけすればOKです。
案件概要等は聞いても、中間のSES会社は情報を持っていない事が多いので、無駄なケースが多いです。
では、案件の出元(エンド会社やSIer等)による「本番」面談の場におけるケースを想定して対応方法について、記載していきます。
担当システム・担当工程・担当ドキュメントを伝える
面談では必ず、自身の経験に関する説明をする必要があります。
この時、「では、簡単に経験について聞かせて頂けますか」などとザックリ聞かれたりすると、焦ってしまう事もあるかと思います。
この場合、自身の経験に関しては、「担当システム・担当工程・担当ドキュメント」の3点を、デフォルトで伝えるフォーマットにすると伝えやすく、また焦る事も無くなると思います。
例えば、 バックアップサーバの基本設計工程で、基本設計書作成等 を経験しましたと言った感じです。
あとは、相手から質問を受ける場合は質問に応じた箇所を答える。
または、「自己紹介してください」と言われたら、各案件毎・順番、に上記のフォーマットで伝えればいいだけです。
経験案件が多い場合は、ピックアップする
経験した案件が少ない場合(~5個以下くらい)は、全ての経験を順番に説明をしても時間はかからないと思いますが、
経験した案件が多い場合 (5個以上~)の場合、全てを説明すると長くなってしまいますので、
・今回の案件に関連する経験の案件のみをピックアップ
・直近の3~5個部分のみをピックアップ
上記のように、説明する案件についてピックアップして説明するようにするといいでしょう。
その際は、話す際に必ず、
「全ての案件の経歴を話すと長くなってしまいますので、今回の案件に沿って、仮想化部分の経験の案件についてピックアップして説明します」のように事前の説明をしておきましょう。
スキルシートに、予めフォーマットの内容を記載しておく(自分で記載しておくこと)
案件面談時には、かならずスキルシートが作成され、案件元に提出がされていると思います。
このスキルシートは、所属会社で用意される場合がほとんどですが、営業等が作成する場合もあれば、エンジニアが作成する場合もあります。
フォーマット自体は用意されたものを使うでいいですが、必ずスキルシートの内容はエンジニアが自分自身で記載するようにしましょう。
そして、かならず担当システム・担当工程、担当ドキュメントを記載するようにしましょう。
担当システム・担当業務等はスキルシートに大体記載していると思いますが、
どんなドキュメントを作成したか?(閲覧したか)?については記載がない場合も多いので、
必ず書いておくといいでしょう。
スキルシートを棒読みではダメ?
面談では、「伝えるべき内容を相違なく相手に伝える事」が目的ではあるので、
基本的には、スキルシートを見ながら「担当システム・担当工程、担当ドキュメント」を説明する
で問題ないでしょう。
手元にはかならずスキルシートを用意して、適宜見ながら説明していきましょう。
正し、個別で受ける質問については、スキルシートに記載の無い事項も含まれますので、
きちんと答えられるようにしておきましょう。
どうしても緊張をしてしまうという場合は、会社等で模擬面談等を実施して、「場慣れ」しておく事をオススメします。
質問しておくと良い事:プロジェクトの体制、WBSの有無
次に、面談時に「何か聞きたい事はありますか?」と最後に必ず聞かれると思います。
この時は、担当業務や勤務条件など、明らかになっていない事、かつ気になる事を聞いていけばいいのですが、
何も聞く事が無い・・・(むしろ何を聞いていいかわからない・・)といった場合もあると思います。
その場合に、聞いておくと良い事項を2つほど挙げておきます。
1:プロジェクトの体制(何人メンバーがいるのか等)
プロジェクトの体制については質問しておいて損は無いでしょう。
(質問の場までに明らかになっていない場合のみ)
・参画予定のチームは、何名程のチームになりますか?
・プロジェクト全体では、何名くらいの体制になりますか?
・プロジェクトには、何社くらいのベンダーが関わりますか?
質問例としては上記のような感じです。
本来の意図としては、参画するプロジェクトの「体制図」そのものについてできるかぎり情報収集をしたいところですが、面談の場では体制図を見せてくれるケースは少ないので、上記くらいの質問でいいと思います。
2:参画予定のチームや業務で、WBS(タスク一覧等)はありますか?
システム設計やPJTには、必ず「マスタスケジュール、WBS(タスク一覧)」が必要となってきます。
WBSがありますか?という質問は、しておくと良いと思います。
WBSがある、または作成予定 といった回答の場合は、タスクの可視化について認識があるPJTなので、ある程度安心はできるかと思います。
WBSが無い、または不明瞭 な回答の場合は、タスクの可視化について認識が無いPJTの場合が多いので、かなり危ない案件の可能性が高いです。
WBSがしっかりしていない場合、想定外のタスクや業務の依頼を受けたりするケースに繋がる場合がありますので、ここはしっかり確認しておくといいでしょう。
その他:質問で確認しておくべき事項
その他、確認しておくべき事項について、定番のものを記載します。
事前に、質問予定のテンプレートとして、手元に準備しておいてもよいと思います。。
【プロジェクト概要など】
□システム(PJTの概要)
□案件の規模、チーム体制
□PJTの大まかなスケジュール(いつから いつまで)
□予定される参画期間(3カ月、6カ月、1年、2年)
【業務内容など】
□スキル要素
□予定されている作業工程は何か?(基本設計、詳細設計、試験設計、等)
□WBSの有無について
□アサインが想定される担当は何か?(XXサーバ担当等)
□作成する予定のドキュメントは何か?
【勤務時間、勤務環境など】
□テレワークの可否
□業務時間
□土日、夜間対応の有無
□稼働時間の見込み
【契約条件等】
□PJTの受注体制
(元受けSI⇒二次受けSI 等)
□精算時間
□単価
□面談回数
□合否の時期
今回の記事では、インフラエンジニアが面談時に話すべき事・聞くべき事について厳選してご紹介しました。
インフラエンジニアとしてキャリアアップをこれから考えている方は、下記記事も参考にしてみて下さい。