【インフラ】基本設計って具体的に何やるの?(実業務編)

パソコンで資料作成 ITエンジニア(インフラ)
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インフラエンジニアの代表的な業務の一つに、「設計」があります。
設計」の業務とは、具体的にどんな事をやっているのか?

といった疑問について、本記事では筆者体験を踏まえ説明したいと思います。


・これから設計業務を行っていきたい
・インフラエンジニアの設計業務に興味がある
・エンジニアの仕事が知りたい

上記のような方は、是非参考にしみてください。

▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験)
・IT業界経験年数 9年(営業経験:4年 SE経験:7年)

<案件,業務経験要約>
・PCキッティング・展開
・各種ネットワーク詳細設計・構築
・各種サーバー設計・構築
・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート)
・仮想化設計/構築
・クラウド設計/構築

筆者のSEプロフィールの詳細については、下記記事で紹介しています。

インフラエンジニアのシステム設計の工程にある「設計」業務。

しかし一言に「設計」といっても、実際どんな仕事をしているのか・・・

なかなかイメージが湧きづらいですよね。

・設計業務の具体的な業務内容とは?

・1日の業務の流れとは?



設計業務で具体的に日々行っている仕事の内容や、1日の仕事の流れについて
実体験を元に記載します。


設計を大きく分けると、「基本設計」と「詳細設計」の2つがあります。
本記事では、「基本設計」にフォーカスして記載していきます。


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基本設計の実業務は大きく分けると3種類

基本設計の実業務は、大きく分けると下記の3種類の業務に分けられます。

①ドキュメント作成系業務
②調査系業務
③検証系業務

それぞれの業務について、詳しく記載していきます。

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ドキュメント作成系

最も代表的な業務に「ドキュメント作成」業務があります。

主に「基本設計書」と言われるドキュメントで、「Word」や「Excel」,「PowerPoint」等を使用して作成がされます。


案件の規模や、設計書に求められる記載の粒度(どこまで細かく記載をするか)にもよりますが、
Wordにして数十ページ~100ページ以上に及んで記載するケースも多々あります。

後述する「調査系」業務と「検証系」業務で明らかになった事実を元にして文章を作成したり、
ドキュメントに挿入する図形の作成なども行う場合があります


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調査系業務(技術情報の調査や問い合わせ)

ドキュメント作成(基本設計書執筆)のために必要な業務の一つです。
基本設計書に記載する文面の根拠について調査や、必要に応じて問い合わせをします。

調査の一例をあげてみます。

▼調査の一例

"Windows Serverを構成するうえで必要な最小のハードディスク要件は XXGBである"
 ⇒WindowsServerをインストールする上で必要なハードディスク容量について調査を行う


上記の一例では、WindowsServerのディスク容量を定めていく上で、必要な情報の一つです。
最低限必要なOSインストール部分で、何GBが必要なのか?について、調査をして値を導いてきます。

調査の方法は主に、下記のようなものがあります。

①インターネットによる技術文献検索
②ベンダー提供の技術資料の閲覧


上記の①や②で明らかになればそこで完結しますが、文献を参照しても明らかにならない場合、「問い合わせ」業務が発生することもあります。

問い合わせの一例を挙げてみます。

▼問い合わせの調査の一例

・現在Windows Server2016でA社ベンダーのバックアップソフトを使用しているが、次回システム更改案件にて、WindowsServer2019の別バージョンでサーバを構築する予定であり、基本設計を進めている。
A社ベンダーのバックアップソフトで現在利用しているXXXXという機能は、WindowsServer2019でも引き続き利用可能か(廃止される機能は無いか)?

 ⇒調査を行った上で明確な事実が判明しなければ、A社ベンダーへ事実の確認の問い合わせを行う。

上記のような場合、「ベンダーへの問い合わせ業務」を行います。

問い合わせ業務はさらに、「問い合わせ文章の作成」「問い合わせの送信、結果の受領」と、後続の業務に続いてきます。


検証系(主に新機能の検証など)

検証系業務は、必要に応じて基本設計を行う上で実施される業務です。

主に、「新しいOSや新しいソフトウェアの機能の確認」のために行われます。

一例を挙げてみます。

▼検証系の一例

現在、A社ベンダーのバックアップソフト(バージョン:20)でサーバを構成しているが、システム更改に伴い、同社のバックアップソフトの新しいバージョン(バージョン:30)へアップグレードをする。
 ⇒新バージョンの新しい機能や操作性の確認などについて、実機へインストールして動作の検証を実際に行う。

新しいOSや新バージョンのソフトウェアを、導入前にあらかじめデモ利用をし、新機能や動作の確認等を行っていきます。

今回は、インフラエンジニアが行う基本設計の実業務について大きく3つの業務を記載いたしました。

次回記事では、「実際の設計業務の一日の流れ」について記載をしていきたいと思います。


インフラエンジニアの基本設計については、下記記事も参考にしてみてください。