目次
インフラエンジニアとして働くにあたり、資格取得は必要か?資格が無くても仕事はできる?
といった疑問について、筆者の実務での経験を元にお答えします。
筆者について、簡単に紹介させて頂きます。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験) IT業界経験年数 7年(営業経験:4年SE経験:4年) ▼案件や業務の経験 ・PCキッティング・展開 ・各種ネットワーク詳細設計・構築 ・各種サーバー設計・構築 ・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート) ・仮想化設計/構築 ・クラウド設計/構築
私の経験から結論を申し上げますと、 インフラエンジニアとして働くのに、資格は必須では無いと考えています。
なぜ、インフラエンジニアの業務に資格は必須では無いのか?
また、資格を取得するメリットはどんな事がある?
筆者の実体験を元に、理由について記載していきます。
ITエンジニアとして働く上で、資格は必須では無い
私は、システムエンジニアとして現在業務5年目になりますが、IT関連の資格は、殆ど有していません。
(ITに関連する資格は、ExcelとWordのMOSと言われた資格を20年前、学生の頃に取得したのみです)
資格は保有していませんが、PCキッティング・展開系など、下流工程と言われる業務を経験し、
サーバ設計・構築、要件定義等、上流工程と言われる業務に現在は携わる事ができています。
私の場合は、資格も無く、経験も下流工程の経験しかありませんでしたが、
運よくサーバー設計案件に入る事ができた事が、現在のキャリアに繋がっていると感じています。
一度、案件で経験を積むことができれば、芋づる式にステップアップしていく事は難しくないと思います。
有資格者=有経験者ではない
よくありがちな思い込みとしては、資格を有している=有経験者とは限らないという事です。
資格を持っていることと、実際の技術レベルも高い事とは、必ずしもイコールではありません。
筆者は、システムエンジニア志望の人員の会社面接や、また外注でエンジニアを募集し、採用を担当していた経験があります。
筆者の経験上、資格は持ってるけど業務経験が無い(または少ない)人は、想定よりも業務のパフォーマンスが低い傾向があります。
資格の有無よりも、実務経験の有無の方が断然重要
実際の業務の現場では、資格の有無よりも、実務経験の有無の方が断然重要です。
資格は持っているが、実際業務に入ってみると、技術力が無い人は山ほどいます。
逆に、資格は無くとも、実務経験が豊富で技術力が高い人もいます。
私が採用する立場であれば、保有資格よりも実務経験の長さや内容を重視します。
資格は一定の知識習得の指標にはなる
では資格の取得は全く無意味なのでしょうか?
資格の種類にもよりますが、全く無駄とは思いません。
例えばLPICであればLinux製品に関する基礎知識、CCNA関連であれば、ネットワークや、Cisco製品のNW機器に関して一定の知識は持っているんだな という指標にはなります。
書類上の見た目は無いよりはあった方が良い レベルでしょうか。
正し、一部の上級資格等については、保有する必要性がある場合もあります。
案件の業種により、資格保有が必須となるような場合もある
官公庁系の案件等、一部の業種の案件については、入札や参画時、一定の経験や資格が求められることがあります。(例:PMP等、プロジェクトマネジメント等の資格等)
正し、一般的な初級~中堅レベルのSEまでであれば、上記のような資格取得に迫られるケースは少ないと思います。
知識の取得の手段として資格を目指すのはアリ。キャリアアップの為の手段としてはオススメできない。
例えば、今後AWSの案件に入りたい。そのためにAWSの知識をつけたい。という目標の下、AWS関連の資格取得を行うのは問題無いと思います。
しかし、AWSの資格を取得する=AWSの案件に入れるとは限らないという点は、認識しておくべきだと考えます。
別の例ですと、 運用業務から設計業務にステップアップしたい場合、下記の③パターンの選択があるとします。
<運用から設計にステップアップしたい どのアクションを起こす?> ①Windows関連、クラウド関連、Linux関連など資格取得を目指す ②設計、構築の作業経験を積む(業務に限らない) ③資格取得を目指しながら、設計構築の作業経験を積む
①は 資格取得のみを目指すパターン。
②は、作業経験のみを積むパターン。
③は、資格取得も目指しながら作業経験も積むパターンです。
この場合ですと①よりは②、②よりは③の行動が効率的だと筆者は考えます。
と同時に、③は最も大変でしょう。
同じ時間を費やすのであれば、資格取得ではなく、自宅環境でサーバーを構築してみるなどの作業経験を積んでスキルシートに記載した方が、キャリアアップは早いと筆者は考えます。
インフラエンジニアとしてキャリアアップするための方法は、下記の記事も是非参考にしてみて下さい。