フリーランスエンジニアはキツイ?収入はいくら?現実を紹介

パソコンを確認する男性 ITエンジニア(インフラ)
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こんにちは。terminationです。

フリーランスエンジニアは実際キツイ?稼げる?といった疑問について、 筆者の経験を元にお答えいたします。

筆者について、簡単に紹介させて頂きます。

▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験)
IT業界経験年数 7年(営業経験:4年SE経験:4年)
SE経験3年目でフリーランスへ転向

▼案件や業務の経験
・PCキッティング・展開
・各種ネットワーク詳細設計・構築
・各種サーバー設計・構築
・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート)
・仮想化設計/構築
・クラウド設計/構築

私は、IT業界経通算7年ですが、 エンジニアとしての案件経験を約2年程経験したあと、3年目でフリーランスへ転向しました。


フリーランスエンジニアでキツイと感じる点は2点あります。

1つめは営業面(案件探し)、 2つめは事務手続き面(契約処理、確定申告等)です。
フリーランスには誰でもなれますが、簡単に務まるかは別問題と思っています。

なぜ、フリーランスエンジニアは案件探しや事務面がキツイのでしょうか?
具体的なポイントをご紹介します。

また、筆者は、会社員→フリーランスになり、手取り年収は100万円以上上がりましたが、
現実問題として、稼げるのか?収入についても筆者の実績をご紹介します。

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営業(案件探し)が大変

案件探しはフリーランスに取って最も重要です。

契約案件がなくなった場合、問答無用で収入は0になります。
フリーランスエンジニアは、どうやって案件を探していけばいいのでしょうか?
大きく分けて、下記の2種類と考えています。

①自身の人脈を活用して案件を探す場合(人脈がある場合)

IT会社、SIer等、自身に人脈がある場合は、人脈を活用する事ができます。
人脈が無い場合は、②の方法しかありません。

②フリーランス向けの案件紹介会社を利用する

最も多いのが②のこのパターンだと思います。

フリーランス向けの案件紹介会社は世の中に多く存在しますので、この会社を利用して案件を探す事は、人脈も不要ですし基本費用もかかりません。誰でも利用ができます。

私も独立当初、フリーランス向け案件会社へ複数登録をし、利用をしました。
実際に案件成約にも至っています。

しかしながら、フリーランス向けの案件紹介会社には、いくつか留意すべき点があります。

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大衆のフリーランス向け会社=ほぼSES会社と思った方がいい

端的に申し上げると、名だたる中堅大手のフリーランス向け会社は大半、質の低いSES会社であるという事です。
質の低いSES会社の特徴は下記です。

▼質の低いSES会社の特徴
 ・営業の質が低い(メールに返信をしない、日時の約束が守れない等)
 ・紹介される案件の質が悪い(自身の希望条件との差異が大きい)
 ・支払いサイトが30日以上である、またはバラバラ(案件ごとに異なる)
 ・案件の詳細が不明(商流が深い)

まとめると、質の低いSES会社はこうです。

連絡のレスポンスが悪い・メールの返信が無い等、営業の対応が悪く
紹介される案件は的はずれな物が多い。
また自社がつかんでいる顧客案件で無い場合、案件の詳細は不明であるという事です。

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基本的にSES会社は信用できない。案件ガチャであると心得よ

基本的に、上記のような質の低いSES会社の場合は、会社として信用する事オススメできません。
また、紹介される案件は、基本的に案件ガチャであるという事を認識しておくべき必要があります。

案件ガチャ=紹介される案件は運次第

いくらスキルや経験の高いエンジニアであっても、質低いSES会社を活用した場合、
紹介される案件は、 ただただ運次第です。

そして、案件ガチャの一番の弊害は、自身の望むタイミングで案件を選べない、最悪の場合は案件契約が取れずに、売上が0になってしまうという事です。

売上、請求、契約、社会保険、確定申告の仕組みを知っていますか?

フリーランスエンジニアにとってもう1つ重要な要素があります。

それは、売上に関連する事務手続きの全てを、自身で管理、処理を行う必要があるという事です。

・独立の際、開業届を管轄の税務署へ提出する
・新規契約の際、見積書を発行して送付する
業務委託契約書を確認する
・案件成約した際、注文書を貰う
・毎月の売上の際、請求書を作成しクライアントに送付する


また、社会保険に関する手続きも、基本的に自身で全て行う必要があります。

・健康保険の手続き、支払い
・国民保険の手続き、支払い

そして最大の鬼門、確定申告 を行う必要があります。

白色申告、青色申告、帳簿作成、税務署への申告等。

上記の通り、事務手続きの全てを自身で行う必要性が出てきます。

税理士に頼む事なども可能ですが、もちろん、その場合は有償となってきます。

知識が無い場合、詰む。(金銭面で損する場合も)

もし仮に、フリーランスに必要な事務手続きに必要な知識が無い場合、どうなるでしょうか?

フリーランスとして働く事は不可能か?というと、実はそうでもありません。

大衆のフリーランス向け会社を利用する場合は、大体、事務手続きも簡素化され、また説明もしてくれますので、最低限の事務処理のみで取引自体は可能です。

健康保険、国民保険等も、いずれ役所から書類が送付されるでしょうから、自身で手続きを忘れても問題は無いでしょう。

しかし、確定申告は自身で必ず行う必要があります。

また、確定申告は自己申告によるものになりますので、経費の計上等、知識がどうしても必要となってきます。

知識が無い場合、手続きができないという事は最大のデメリットですが、
確定申告を適正に行えない事で、最終的な収入が減ってしまう恐れもあります。

フリーランスエンジニアの収入について(手取りは売上の60%?)

筆者の経験では、フリーランスエンジニアの手取りは、総売上の60%~70% 程度となりました。

筆者の実績に基づく収入の一例は下記の通りとなります。

▼フリーランスエンジニアの収入の一例(筆者の実績)
家族構成:自分、妻、子の3人家族

①月単価     :60万円(税込)
②年間売上    :720万円(税込)
③年間経費    :50万円 ※1
④年間所得(②-③)  :670万円
⑤控除合計    :200万円 ※2

⑥手取り年収(④-⑤):470万円 = 総売上720万円の65%

※1:年間経費の内訳:
「交通費、通信費、消耗品等」の合計

※2:控除の内訳:
「所得税、住民税、国民年金、国民年金基金、国民健康保険」


月の売上が税込で60万の場合、手取りに換算すると年収で470万程、月収(12で割る)と39万程となります。

総売り上げの約65%相当です。

フリーランスの収入については、個々の経費社会保険の支払い条件によって大きく変わってきます。
例えば経費をどれだけ計上するか、また年金や健康保険はいくらかかってくるのか(家族構成により変化)等。

しかし、概ね売上の6割~7割程度と見て、差し支えは無いと思います。

フリーランスは営業(案件獲得)が最も大事、事務知識も必要。稼げるかは人による

フリーランスエンジニアは、安定という観点では断然、会社員よりキツイと思います。

筆者は、システムエンジニアとしての案件経験と、営業としての経験(約4年)を経てフリーランスへ独立しました。

フリーランスエンジニアに最も大切なのは、売上の為に必要な営業力だと思います。

また、日本の法の中で適切に個人事業主としてあり続ける為には、最低限の税務・簿記関連の知識も必要となってきます。

そして最も問題となってくるのは、稼げるのか? という点です。


筆者の場合、フリーランス直前の会社員としての年収(手取り)は、300万~350万程度※でした。
(※額面としての年収で450万程度)

フリーランスでは手取り年収が470万程度でしたので、100万円前後は上がったという事になります。

しかし、フリーランスエンジニアは会社員と違い、売上が途絶えた瞬間収入は0となる点について
よく留意しておく必要があります。

雇用保険もありませんから失業手当ももちろんありませんし、有給もありません。

それでも、私はフリーランスという生き方は自分に合っていると感じました。
これからフリーランスエンジニアになる。または目指しているという方の参考になれば幸いです。