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中小のIT会社でインフラエンジニアとしてキャリアアップするためにはどうしたらいい?
この記事では、未経験や、キッティング・ワーカーといった経験の浅い方がインフラエンジニアになるために必要な事を、現役インフラエンジニアの筆者経験を元にご紹介します。
筆者について、簡単に紹介させて頂きます。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験) ・IT業界経験年数 8年(営業経験:4年 SE経験:6年) <案件,業務経験要約> ・PCキッティング・展開 ・各種ネットワーク詳細設計・構築 ・各種サーバー設計・構築 ・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート) ・仮想化設計/構築 ・クラウド設計/構築
筆者のSEプロフィールの詳細については、下記記事で紹介しています。
未経験からITエンジニアを目指すには(働くイメージを作る)
まず始めに大事な事なは、「ITエンジニアとして働くイメージ」を作る事です。
なぜITエンジニアとして働きたいと思ったのか?という部分をしっかり固めていきましょう。
筆者がITエンジニアとして働きたいと思った一番の理由は、「手に職をつけたい」と思った事でした。
技術力をつければ、生涯仕事に困らなくなるのではないか?と思った事が、大きな動機でした。
システムエンジニアとしてのキャリアアップする具体的なフロー
システムエンジニアとしてキャリアアップをするために必要な具体的な手順と、フロー(流れ)について記載します。
まず、キャリアアップのイメージは下記図です。
筆者のオススメのスタート地点は、【フィールドエンジニア】です。
そして、下記のように、フィールドエンジニアからシステムエンジニアにキャリアアップをしていきます。
【フィールドエンジニア】 → サーバー系エンジニア
【フィールドエンジニア】 → ネットワーク系エンジニア
【フィールドエンジニア】 → クラウド系エンジニア
では、具体的にシステムエンジニアにキャリアアップするための手順 について記載していきます。
手順1:まず、フィールドエンジニアとして働き始める
まず、フィールドエンジニアとして、PCキッティングなどの業務を始めていきましょう。
具体的には、下記のように、社員やアルバイトとして仕事を始めていきます。
▼フィールドエンジニアとして業務を始める方法 ①キッティング作業をやっている会社に 転職・就職する(社員として) ②キッティングのバイトを探す(アルバイトとして) ③仕事では無く、自前の環境で「キッティング作業」を疑似経験する
基本的には、①か②のように、何らか仕事 として業務を始め、経験を積むケースがほとんどになると思います。 ③のパターンでもスキルをつけることは可能です。
手順2:フィールドエンジニアで業務を行いながら、知識・技術を身に着ける。
次に、フィールドエンジニアとして働きながら、スキル(技術力)をいかに身につけるか という点を記載します。
具体的にはフィールドエンジニアとしてただ作業をするのではなく、下記の様なスキルの取得やキャリアアップの方向 を意識して仕事をする必要があります。
▼フィールドエンジニアの業務中に意識するポイント
■「手順書」や「チェックシート」「パラメータシート」等のドキュメントに触れて、覚える
→それぞれの資料には、どんな内容が記載されているのか?について認識すること
・手順書とはどんなものか?
・チェックシートとは何が書いてあるか?
等を理解し、手順書とは何か。チェックシートとは何かが説明でき、なおかつ、自身でも作成できるようになれば完璧です。
■自分の進みたい分野を、イメージする。
・WindowsやLinuxといった「サーバー」に関わる分野か?
・ルーターやスイッチ、Wifiといった「ネットワーク」に関わる分野か?
・ヘルプデスク系?
・最新の「クラウド」の分野か?
→自身がキャリアアップしたい、エンジニアとして業務をイメージしていきましょう。
手順3:まずは運用・構築系の案件に入る事を目指す。
次に、自身が望むエンジニアとしてキャリアを積んでいくために、構築・運用系といった比較的スキルレイヤーの低い案件に入る事を目指します。
業務経験がフィールドエンジニアの経験だけだと、始め一発目の案件だけは、案件に入る(参画)するのが大変かもしれません。
1つ目の案件に何とか入るポイントを記載します。
1つ目の案件に入る為に必要なポイント:実際に作業経験をする
具体的な方法としては、
実際に仕事として経験を積めなくても「会社や自宅などで環境を作って作業経験をしてしまう事」です。
例えば、「Linux環境の運用案件」に、必要なスキルが「Linuxの環境に1年以上の経験」や、「LPIC Lv1程度の知識」 といった条件があったとします。
業務経験や、資格が無いと、案件に入る事はできないのか?
いえ、 No です。
業務経験や資格が無くても 下記のタスクがこなせれば、スキルとしては問題ありません。
▼Linux環境の運用案件に充当するタスク ・自身で、 仮想サーバー(ホスト)ソフトをインストールできる ・仮想ホスト上に、仮想サーバー(ゲスト)LinuxのOSをインストールできる。 ・インストールしたLinuxサーバーにログインする事ができる ・Linuxサーバー上で、LPIC Level1のテスト問題を見ていくつかのコマンドを打つ事ができる
実際に業務経験が無くても、「自前の環境でインストール・操作をすることができる」と話す事ができれば、技術要素は全く問題ありません。
上記のタスクがこなせ、また、必要なスキルがある事が先方に伝われば、確実に案件に入ることができます。
筆者は、システムエンジニアとしてキャリアアップに必要なスキルの取得は、必要最低限の機材(ノートPCやインターネット環境)のみあれば、誰でも習得は可能だと考えています。
具体的なに習得方法(機材導入編)については、下記記事で紹介していますので、こちらも確認してみて下さい。
キャリアアップに必要なその他のスキル:「調べる力」
システムエンジニアとしてキャリアアップを続けていくためには、IT技術スキル以外にも必要なスキルがあります。
それは、「調べる力」です。
エンジニアの仕事は、「調べる」「アウトプットする(ドキュメント化する)」といった能力が必須となります。
エンジニアに必要な「調べる力」は、下記記事で紹介していますので、
詳細は下記を確認してみて下さい。
業務外の自己勉学とかは必要?
筆者の考えとしては、フィールドエンジニアからシステムエンジニアとして始めの案件に入るまで はある程度、自分で勉強する事は必要と思います。
フィールド系の業務だけでは、どうしても設計・構築系のスキル経験は積めませんので、
初めの案件に入るためには、最低限の知識・技術経験を積む必要が出てきます。
この時は、業務外の時間などで、自分で作業、勉強をする事 は必要となってくるでしょう。
しかし、1つ目に運用・構築案件に入る事ができれば、「業務外の自己勉学」は、それほど必要無くなってくるかと筆者は考えています。
具体的にはどういう事か?というと、1つは、「案件の業務の合間に、勉強してしまう事ができる」事です。
これは、端的に言えば、割と暇になる時間が業務中にあるので、そこで知識を習得してしまえるという事になります。
その他に、勉強嫌いでもエンジニアが務まる理由について、下記記事も参考にしてみて下さい。
システムエンジニアとしてのキャリアアップまとめ
・フィールドエンジニアとしてまず業務経験を積む
・フィールドエンジニアとして業務を積みながら、キャリアアップの準備(自己勉学)をする
・運用、構築といった案件から、案件参画を目指す。
(案件は生もの、チャンスがあると思ったら必ずつかみに行く。)
→一度案件の経験さえ詰めれば、経験アリになるので、以後の案件は入りやすい。
是非、キャリアアップを考えるエンジニアの皆さんの参考になれば幸いです。