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IT業界のSESには、やめとけと言われるような、ネガティブなイメージがあります。
・ブラック
・多重下請け構造
・稼げない
SES会社に就職するのは、正直デメリットが多いと思います。
しかし、SESを逆に利用してエンジニアとしてキャリアアップ する事は可能だと筆者は考えています。
実際、筆者もインフラエンジニアとして仕事をし現在5年目になりますが、
始めは、SESによる案件参画からでした。
筆者について簡単に紹介をさせて頂きます。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験) IT業界経験年数 7年(営業経験:4年(内SES営業2年)SE経験:4年) ▼案件や業務の経験 ・PCキッティング・展開 ・各種ネットワーク詳細設計・構築 ・各種サーバー設計・構築 ・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート) ・仮想化設計/構築 ・クラウド設計/構築
筆者のSEプロフィールの詳細については、下記記事で紹介しています。
SESには正直言って、多重構造や偽装請負等、「闇」の部分が多くあります。
しかし、「闇」の部分をあえて把握しながら、自身のキャリアアップの為の手段としてSESを利用する事は、充分可能だと考えています。
SESを逆に利用するためには、どうしたらよいのか?
SES営業経験もある筆者の考えを書いていきます。
経歴詐称・入れたもん勝ちのSESの特性を逆に「利用」する
SES営業の視点としては、 「毎月、いかに1人でも多くの要員を案件にブチ込むか(契約を取るか)」が最重要となってきます。
本当に案件と要員がマッチしているか?どうかなんてどうでもいいのです。
スキルシートベースで案件に見合ったスキルワードを探し、経験がありそうであればバンバン案件元へ提案をしていきます。
これは、SESの闇の1つです。
しかし、キャリアアップの為にこの闇をあえて利用するという方法があります。
メリット:未経験の案件でも参画する事が可能
案件元は、もちろん有経験者を求めていますので、
設計工程や構築工程等は、どうしても未経験者だとスキルシートベースの選考で落ちてしまう事が多いです。
しかし、SES営業はあの手この手でなんとか案件元へ提案し、契約を取ろうとします。
(筆者はそこまで実施したことはありませんが、スキルシートの経歴を多く変更したりすることもあるようです。。。)
極端ですが、「案件に参画さえできてしまえばこっちのもの」という考え方があります。
例えば、構築経験がさほどない場合でも、構築案件に入りさえすれば、構築業務を経験する事ができます。
第一歩の案件の経験が積めれば、スキルシートにも正式に記載、立派な経歴となります。
注意点①:実際に業務を覚え、経験にするには相当の努力が必要
業務経験が無い、または浅い状態、いわば「背伸びをして」案件に参画をすることとなります。
当たり前ですが、わからない・経験のない業務が立ちはだかっている事は、覚悟しておく必要があるでしょう。
注意点②案件の内容は、案件ガチャである事を心得る
ある程度の作業マニュアルがあったり、前例のフォーマットがあったり、有能な有識者がプロジェクトにいたり、案件として整備された「良案件」だと、割と業務未経験でもなんとかなるものです。
しかし真逆に、マニュアルも無い、フォーマットも提示されない、作業の工程管理は丸投げだったり管理そのものがされていない等、 「悪案件」もあります。
悪案件に当たってしまった場合は、経験が浅い場合は正直乗り切るのは困難でしょう。
過度な残業を強いられたりする場合もありますので、この場合は早期に撤退(案件変更)するようにしましょう。
未経験の業務にチャレンジするときは、「事前学習」が必須
未経験の業務にいきなり入り、0から業務を学んでいくのは容易ではありません。
設計業務であれば設計書の執筆について、構築業務であれば構築作業について、事前に学習したり、自前の環境で作業をしてみたりする必要があります。
建前は「技術支援」 本音は「勉強させてください」
未経験の業務や案件に入るとき、 本音は「勉強させてください」です。
しかし、勉強させてください のスタンスでは案件へ参画はできません。
あくまで、 「技術支援できますよ」という建前を保ち、裏で「勉強させてもらう」ように立ち回る事が大事です。
始めは未経験でも、だましだまし数か月後にスキルが追いついてしまえば、嘘は真実に変わります。
エンジニアはスキルが全て。SESを利用していかに未経験業務に入り込むかが重要
ITエンジニアは、技術力・スキルが全てです。
未経験の業務でも、案件に入ってさえしまい、技術を吸収できてしまえばよいのです。
しかし、未経験の業務を覚え、習得するのは簡単な事では無い事を、忘れないようにしましょう。
筆者は、SES営業の時に、ヘルプデスク案件に自分自身を提案して、売り込んで参画しました。
(ヘルプデスク業務は未経験)
その後、構築の作業経験はあるのみの状態で設計案件に参画し、設計・構築業務を本格的に積みました。
設計案件の参画当初は、右も左もわからず、とにかく苦労した覚えがあります。
しかし、見様見真似で設計書執筆作業を経験し、今日に至っています。
SESという業態は闇が多いですが、その中でもスキルを身につけてしまえばこっちのものです。